「腕立て伏せを1日トータル100回はやる」という自分ルールを課し、3ヶ月ほど経ったのですが、連続50回の壁をなかなか乗り越えられないんです。筋肉がどうこうというより酸素の供給が間に合わなくなって止まってしまうのです。という訳でいつも酸欠気味の捻挫です。こんにちは。
イカしたお父さんの趣味として人気の高まってきたカヤックフィッシング。もちろん素敵なお母さんにも独身の人にもおすすめなのですが、その魅力の一つが『艤装』です。今回はフィッシングカヤックの艤装についてご紹介いたします。
『艤装(ぎそう)』とは
【艤装・ぎそう】
「〈名・ス他〉艦船などにさまざまな装置・設備を施し、航海や戦闘ができるように工事をすること」と、googleで検索すると出てきます。フィッシングカヤックの『艤装』とは、釣りと航行を快適におこなう為の装備を施すことです。艤装のためのパーツはカヤック用品メーカーから発売されていますが、自分で工夫し作成したものなどを使っている人も多くいます。自分の艇に様々な工夫を凝らしながら艤装を施して行くのは、ミニ四駆やラジコンの改造に通じる面白さがあり、釣りに行けないときでも楽しめる作業と言えます。
フィッシングカヤックの艤装
フィッシングカヤックに見られる艤装とは、だいたい以下のものになるかと思います。
ロッドホルダー
ロッドホルダーには大きく2つのタイプがあり、航行時にロッドを刺しておく為のものと、様々なシーンでロッドを横や斜めに仮置きする時の為のものになります。アングラーモデルでは前者が2~4つほど標準装備されていたりします。仮置き用のロッドホルダーがあると艇上でのちょっとした作業がやり易くなります。
魚群探知機
魚群探知機は、モニターがある本体と、海中に電波を発信する振動子からなり、物によってはバッテリーを外付けします。見やすく且つ邪魔にならない場所に固定するように設置します。
アンカー
一定の場所に留まれるよう、あるいは風によっては流されるのを抑える為に使うアンカー。いくつかのタイプがあり船首か船尾に取り付けます。アンカーの投入回収を楽にするためアンカーシステムを組んだりする人もいます。
パドルホルダー
予備パドルや足漕ぎカヤックの離着岸時に使うパドルを艇の側面などに取り付けられるようにしておきます。
ドリンクホルダー
シットオンカヤックでは、かなりの確率でドリンク類を置けるようにくぼみが成形してありします。ただ、これは釣りをする上では場所があまり良くない事が多いのです。シートのバックレスト裏などに作っておくと便利ですし、カッコ良いのではないかと思います。
アウトリガー
カヤック、カヌーなどの安定性を高めるために、両サイドあるいは片側につける浮力体。安定性は非常に高くなりますが、航行速度はかなり低くなります。また、取り付け位置によっては魚とのやり取りで邪魔にもなるため、どうしても立ってキャストをしたいという方以外はつけない方が良いかもです。これが必要になる状況が、そもそも釣りに向いていない事が多いのではないかと思います。
スパンカー
風に対し常に艇が一定の方向に向くようにつける帆の様なものです。常に風上を向きながら流されるため、流された分の前進するだけで一定の位置をキープ(ホバリング)できます。足漕ぎカヤックなどでは舵をいじらずにホバリングできるので装備している人も結構いらっしゃいますが、手漕ぎカヤックでは恩恵は少ないかもしれないです。
定番の艤装パーツメーカー
カヤックの艤装パーツメーカーは幾つかありますが、その中でもまず知っておきたいパーツメーカーと言えばヤックアタックとScotty(スコッティ)です。ギアトラックという拡張性のあるフレームワーク内で様々な艤装をすることができます。ギアトラックさえ付けておけば艇本体を加工することなく様々な艤装パーツを取り付けることができるため、カヤック購入時にギアトラックをショップに付けて貰う人も多くいます。また、標準でレールマウントがついているカヤックでも、スコッティの様々な艤装パーツを取り付けることができます。
Scottyロッドホルダー
使いやすさ抜群のScottyロッドホルダー。見た目もカッコよく付いているだけで釣れそうな気がしてきます。
魚探マウント
小~中型の魚群探知機をマウントすることができます。
ヤックアタック ギアトラックレール
スライドレールが標準装備されていないカヤックでは後付けをすることができます。
ギアトラックマウントアダプター
様々な艤装パーツをスライドレールにマウントするためのアダプター。
艤装パーツの取り付け、自作
艤装パーツの取り付けは船体に防水加工を伴うビス止め加工などで取り付けるものがあります。船体への加工は簡単な作業もありますが、十分な工具が無い場合や工具の扱いに不慣れな場合はカヤックショップにお願いするのが良いでしょう。私の場合は、お金がなかったこともあり、船体への加工を伴わない方法で魚探とロッドホルダーの取り付けを行っています。ちょっと貧乏臭くもありますが、パーツの自作や取り付け方を考えるのは非常に楽しい時間です。
自作魚探・ロッドホルダーマウント
会社のゴミ捨て場にあった資材を使って作成したもので、材料費はほとんどかかっていません。サンプル展示用のディスプレイボード(白い板)をカヤックの幅に切り、家に転がっていた木材をネジで止めただけです。カヤックへはフットブレイスと本体の隙間にベルクロのバンドをくぐらせて止めているだけで、脱着は簡単です。
仮置き用のロッドホルダーは第一精工の「スーパー受け太郎」。魚探はベース部分をネジ止めしてあるだけなので、本体は取り外し可能となっています。
ディスプレイボード(白い板)があまりにも貧乏臭いので色でも塗ろうと思い3年ほど経過してしまいました。。。リールのハンドルも貧乏臭い状態になっている件についてはそっとしておいてあげてください。
置き竿用のホルダーなら受太郎も良い仕事します。
▼艤装パーツの自作については以下の記事読んでみてくださいね。
▼ルアーの自作も楽しいです。
▼カヤックに積むクーラーボックスに悩んだら以下の記事も参考にしてみてください
釣果を夢見ながら愛艇をアップデート
〇〇専用っていうのに弱いガンダム世代の人やチューンナップという言葉に弱いよろしくメカドック世代の人にとっては、カヤックの艤装作業は非常に面白い作業となることは間違いありません。プラモ狂四郎ばりの創意工夫凝らすのもよし、スマートなパーツを駆使するのもよし。カヤックフィッシングを始めたら是非、自分専用のカヤック作りを楽しんでみてくださいね。
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