釣りを本格的に始めてから、人よりも早く雨を察知できるようになった気がするダイビング捻挫です。こんにちは。
様々な野外活動の成否をきめる要素の一つが「天気」。「晴れ」や「雨」といった情報はもちろん、釣りやサーフィンでは波・風も細かくチェックしておかなければなりません。そんな様々な気象条件を確認する上で非常におすすめなのが『Windy』。今回は無料お天気アプリ『Windy』をご紹介いたします。
『Windy』とは
『Windy』は、チェコ人のプログラマーIvo氏が立ち上げた天気予報ツール。公式Webサイト上にある世界地図から、様々な気象状況の移り変わりをグラフィカルに確認することができます。
また、WebサイトだけではなくiPhoneやアンドロイドで利用できる無料アプリもリリースされており、プロ、アマ問わず野外活動をする人達から高い支持を集めています。
『Windy』の特徴
視覚的にわかりやすい
風向きや風速、波やうねりといった情報を「動的な表現」も併せて示しているため、視覚的に非常にわかり易いのが大きな特徴です。目的地の天候確認はもちろん、悪天候のため目的地の変更を検討する際にも、この動的な表現によって判断がしやすいのです。
また、台風が接近している場合などでは、進路予測だけでなく進路上の風向きや風の強さ、雨量なども確認しやすく災害対策においても重要な情報を誰でも簡単に取得できます。
エリアの選択が非常に楽
良くある天気情報サイトなどでは日本地図のようなものからザックリとエリアを選び、階層的にエリアを絞り込んでいくものが多いのですが、『Windy』はグーグルマップと同じような操作でエリアを変えることができます。目的地の天候はもちろん、経路の天候も素早く確認することができるのは非常に重宝します。
精度の高いデータソースを採用
気象データのソースは、「ECMWF(ヨーロッパ中期予報センター)」を採用しています。ECMWFは世界最高レベルの精度を持つとも言われており、そのレベルは日本の気象庁よりも上とされています。(気象庁のレベルも世界3位ということで決して低い訳ではありませんよ)。また、気象データソースを「GFS(アメリカNOAA:アメリカ海洋大気庁)」に切り替えることもでき、2つの結果からより強い裏付けを持って天候の把握をすることができます。
10日先までのシミュレーションが確認できる
現在の天候から10日先の天候の移り変わりを確認することができます。連休などの際にどのタイミングで出発するのが良いのか?といった事を決めるのに非常に役に立つ機能です。ただし、気象庁の雨雲レーダーのように5分単位での気象の推移はわからないので、日単位での判断材料とするのが良いでしょう。
Windyの見方
『Windy』では、表示するレイヤーを切り替えることで、様々な気象情報や大気の情報を確認することができます。
気温
他の天気予報サイトなどに見られるのと同じような色分けで気温を確認することができます。標高が高くなるほど気温が低くなってるのを確認することができます。
雨・雪
単に雨の降っている場所や雨の強さだけではなく、累積雨量や新雪などの情報も表示できます。今は晴れていても累積雨量の多いところや新雪がある場所は、これから行うイベントには向かない可能性があるなどの判断ができるため、現地に着く前にある程度の準備を行うことができます。
雲
釣りをする上で何気に大事なのが雲だったりします。バス釣りなんかでは特に重要で、どピーカンの日中は日陰になる物が多いエリアが良かったりします。また、近年の夏の日差しは危険を感じるほどなので、釣りでなくとも雲の状態なども見ておくのも真夏のレジャーを楽しむ上で重要かも知れません。
風向き・風速
風向きや風速を動的な表現で示してくれます。風が山などを回折し向きが変わっていく様子も判るため局地的に起こりうるだろう風向きの変化も想定できます。風速は国際標準の「kt(ノット)」で表示されます。日本では風速は「m/s(秒速)」で表わすのが一般的です。Windyでは設定で「m/s(秒速)」表示にすることも可能ですのでご安心ください。
ただ、雑学として『1kt(ノット)≒0.5m/s(秒速)』を覚えておくと海外旅行などの際に役にたちます。ノットをおおよそ半分にすればいつもの風速表現となる訳です。
波
波の高さや向きに加え、「うねり」の向きも判ります。マリンスポーツや釣りなどは目的地を選定する上では非常に参考になる情報です。波は風と向きが同じになることで高くなることが多いです。反対に風と波が真逆となれば波は低くなる傾向があります(絶対ではありませんのでご注意ください)。
うねり
波のうねりには2種類のタイプがありそれそれぞれ方向や高さを確認することができます。
・うねり
「うねり」はその時点の局所的な風の影響をあまり受けない波です。局所的な風によって生まれた波「風浪」とは異なり、遠くの他の場所で風によって作られた波が減衰していく過程の物で、規則的な周期と丸みを帯びた形状が特徴です。
・うねり2
うねりは、複数の方向の物がぶつかったり、水深の変化や海岸線の地形によって局所的に方向や高さが変わることがあります。「うねり2」では局所的なうねりの方向を確認することができます。
海水温
釣りやサーフィンをはじめとしたマリンレジャーで重要な「海水温」も確認することができます。季節の変わり目などでは海水温の変動を見て、準備をしておく事ができます。
大気質
最近何かと話題になることが多いPM2.5や二酸化窒素などの大気質の情報も確認することができます。大陸からの風が吹きやすい季節では、日本においてもPM2.5の濃度は結構な値になることがあります。
その他
先に記載した情報(レイヤー)以外にも「風浪」、「集中豪雨情報(極端な予報)」から「ハイキングマップ」まで沢山のレイヤーを画面に表示させるとこができます。自身が良く使うレイヤーだけを集めたクイックメニューを作っておくことも可能です。
過信と無理は禁物です
『Windy』に限ったことではありませんが、精度が高いとは言え予測である以上、外れることもあります。
楽しみにしていたイベントなどの天候を調べる際は、つい無理をしてしまいがち。なんとか実施できたりしないか?との思いから都合の良いように解釈したくなったりもします。天候によっては危険が伴う様なイベントでは特に慎重に判断をするようにしましょう。
無理をしても危険なのはもちろん、楽しくはならない!と自分に言い聞かせることも大事です。
『Windy』を活用して野外活動をもっと楽しく安全に
釣りが趣味の私は、これまでにもいくつかの天気予報サービスなどを利用してきましたが、これだけの機能を持っておきながら無料のWindyを知って驚きました。今では釣りの計画やキャンプの計画を立てるときに参考にしないことはありません。皆様もレジャーに、仕事に、Windyを活用してみてはいかがでしょうか?
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