【カヤックフィッシング】アンカートローリーの自作について

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どうもこんにちは。ダイビング捻挫です。自分の良くない部分の一つに「大変な面倒くさがり」があります。そこで数秒手間をかけておけば後々数分~数時間のロスを防げるのにやらなかったりするんですよね。

さて、カヤックフィッシングで割と「(‘A`)マンドクセ・・・」となるのがアンカーの回収だったりします。回収が面倒なので、アンカーを使うのを躊躇してしまうこと無いでしょうか?今回はアンカーをより積極的に使用するために組んでおきたい艤装「アンカートローリーシステム」についてご紹介いたします。

カヤックアンカートローリーシステムとは

足漕ぎカヤックは別として、釣りの最中は艇の操作が困難で、無理に操船するとアタリが分からなくなったりもします。アンカーを上手に使い優良なポイントをじっくり攻めることは、カヤックフィッシングで釣果を延ばす重要なテクニックの1つなのです。投錨揚錨に手間取っていると時合を逃してしまう事にもなりかねません。『アンカートローリーシステム』とは、投錨や揚錨をスムースに行うためアンカーの接続位置を可変にすることができる艤装のことです。

アンカートローリーシステムに必要な材料

アンカートローリーシステムはホームセンターなどで売っているものを使って自作することができます。アンカートローリーシステムを作る上で最低限必要な物は以下の通りです。

ロープ

水捌けが良く太さが5~8ミリ程度の丈夫な物を用意します。必要な長さはアンカートローリーシステムの組み方によって変わりますが、艇の長さの2倍+2メートル程度用意しておけば最長のアンカートローリーシステムを組むことができます。

滑車(プーリー)

滑車(プーリー)は、ホームセンターなどで購入することができます。用意するロープの太さに対応したサイズの物が2つ必要になります。海水による腐食に強いステンレスやブラス素材の物を選んでください。

ステンレスリング

ステンレス 製の溶接リング(切れ目が溶接されているタイプ)を一つ準備します。サイズは直径50ミリ程度で、太さは5ミリ前後のもので構いません。

カラビナ

カラビナは無くても大丈夫ではありますが、各接続部分をカラビナにしておくと脱着が簡単にできるというメリットがあります。特にアンカーとトローリーシステムの接続をカラビナにしておくと、いざという時に簡単にアンカーを切り離すことができるので、一つは用意しておくと良いかと思います。

ちなみに切り離したアンカーロープの先端にフロート(浮力体)をつけておくと後で回収することができたりもします。

パラシュートアンカーのロープセッティングと取付位置

アンカートローリーシステムの作り方の前に、パラシュートアンカーのロープの付け方とカヤックへの取り付け位置の違いについて確認しておきましょう。

アンカーのロープの付け方

アンカーは艇と接続するためのロープとは別に、回収の際に使用するロープをアンカーの逆側に結束しておきます。

揚錨する際には回収用のロープを引くことで、水の抵抗をあまり受けずにスムースにアンカーを引き寄せることができます。

カヤックへの取り付け位置

パラシュートアンカーは艇の船首、あるいは船尾に取り付けます。取付位置は好みというよりも釣りの内容によって使い分けるようにします。

船首

アンカーが船首に接続されている場合、カヤックはバック方向に流されていきます。キャストを伴わない餌釣り、ジギング、タイラバ、ティップランエギングなどの釣りに向いています。バックに進んでいくため後方の様子を良く確認するようにしましょう。

船尾

アンカーが船尾に接続されている場合、カヤックは前方向に流されていきます。前方が開くためキャストがし易く、シイラなどを狙ったトップゲームやシーバスなどに向いています。

アンカートローリーを使用すると

アンカーをそのまま船首、船尾に取り付けた場合、揚錨(回収)するためにはアンカーロープを掴める位置まで艇を移動させなければなりません。これが割と面倒に感じるもので、アンカーの使用を躊躇させる一因となっています。アンカートローリーシステムは、艇を移動させることなくアンカーロープを手元に持ってくることができるため、揚錨(回収)の煩わしさを大幅に低減させることができます。

アンカートローリーシステムの組み方

組み方は非常に簡単で、準備した部品を上図のように組み合わせるだけです。ロープ(上図ではオレンジ色のライン)で作るループの長さは、船首あるいは船尾のトグルハンドルから手元のトグルハンドルまでの長さになるようにし、ステンレスリングに結束しておきます。ロープがあまり長すぎると釣りの邪魔になり、短すぎるとデッキの上を通ってしまうので丁度よい長さになるように調節しましょう。船首のトグルハンドルから船尾のトグルハンドルまでのループにすると、アンカーの接続位置を前後に切り替えることができるため、様々な釣りに対応しやすくなります。

カヤックに実装すると以下の様になります。(船首から手元までの場合)

カヤック本体に加工をすることができるのであれば、トローリーシステムを取り付ける場所に「アイレッツ」を付けておくとスマートです。カヤック販売店に頼んでみても良いでしょう。加工ができない、あるいはしたくない場合は、トグルハンドルに結びつけるかカラビナで接続します。

使用しないときは、パラシュートアンカーをアンカーロープで丸めておき、アンカートローリーのロープにベルクロバンドなどでつけておくとデッキが散らかることもなく、投錨もスムースにできるでしょう。

狙ったポイントをしっかり攻めるならアンカーを使いこなそう

アンカーの使いどころを見極め手際よく使用できれば釣果は必ずアップします。アンカーをより効率的に使用できるようになる『アンカートローリーシステム』は超推奨の艤装です。比較的簡単に作れるものでもあるので、釣りに行けない日やオフシーズンに是非作ってみてはいかがでしょうか?

紹介した材料






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