【激釣れ】鯛ラバ(タイラバ)の自作方法を解説

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毎日しじみ300個分の釣りに行きたい衝動に駆られるダイビング捻挫です。こんにちは。

私がカヤックフィッシングで初めて魚を釣り上げたルアーは『鯛ラバ(タイラバ)』なんです。バスフィッシングのラバージグが苦手なこともあり、ほとんどやっていませんでしたが、使ってみると全くの別物。驚きの釣れっぷりを体験して以来、自作をするくらい大好きなルアーとなっています。

今回はそんな鯛ラバの自作についてご紹介いたします。

『鯛ラバ(タイラバ)』の基本構造と特徴

今回自作をする鯛ラバは「遊動式」と言われるタイプとなります。「遊動式」はオモリの部分が固定されておらず遊動するタイプ。魚が首振りをしても、オモリが魚から離れるだけでフックが口元から離れることがなくバレ難いという特徴があり、近年使われている鯛ラバのスタンダードとなっています。基本的な構造は『ヘッド部』『ネクタイ・スカート部』『フック部』の3パートで構成されますが、市販されている物の中には『ネクタイ・スカート』と『フック』が一体化しているタイプもあります。今回はメンテナンス性を高めるため、ネクタイとスカートをも別パートにしたタイプの作成方法をご紹介いたします。
というのも、ネクタイはフグなどにかじられ消耗していくこともあり、フックは針先が甘くなったり錆びたりすることがあるので、それぞれを分けて作成しておくとメンテナンスによる無駄を手間を最小限に留める事ができます。

準備するもの

『鯛ラバ』の自作に必要な材料、工具は以下のものになります。

材料

錘(おもり)


ヘッドの部分になります。『かじつきオモリ』や『タイコオモリ』が定番ですが、『カメオモリ』や『ナツメオモリ』『丸オモリ』などの中通しの物でも面白いでしょう。定番カラーや奇抜なカラーで塗ると自作も釣りも面白くなりますが、無垢のままでも魚は釣れます。水深70メートル位までの釣りであれば18~20号のサイズが使いやすいと思います。

シリコンラバーシート


ネクタイを作る材料になります。自作部品を売っている釣具量販店などで購入することができます。理想は、2色以上は用意したいところですが、難しい場合は「ピンク」「オレンジ」「グリーン」の定番カラーで1つ選ぶと良いでしょう。タイラバの完成品売り場に成形済みのものも売っていますが割高になってしまいます。

スカート


細いラバーを束ねてスカートにしネクタイ周辺のボリュームを出すパーツです。こちらもタイラバ完成品売り場に交換用の物が売っているので使ってみても良いでしょう。また、バスフィッシングのラバージグの交換用スプリットラバーなども使用することができます。

フック


『チヌ針』『伊勢尼』などの10~13号程度の物を鯛ラバ1個あたり2本使用します。フック部は量産しておきたいのでお徳用パックで買うのが良いでしょう。

ライン


8~10号のシーハンターを使用します。このラインとフックでメタルジグのアシストフックも作れるので、メタルジグを使う方は50メートル巻きがおすすめです。

ゴム管


浮き止めに使うゴム管。色は何でも構いません。鯛ラバ1個あたり5ミリ程度使用します。

熱収縮チューブ


釣具屋さん以外では、ヒートシュリンクチューブの名前でホームセンターでも購入できます。2~3ミリ径の物を鯛ラバ1個あたり1.5センチ程度使用します。ホームセンターの方が若干安い気がしますが大差はありません。こちらも色は何でも構いません。

ボールペンの芯


使用済みのものを使います。鯛ラバ1個あたり5センチ程度使用します。この素材は色々な工作にも使えそうなので、職場の人に声をかけて使い終わった芯を取っておいてもらっています。沢山ストックしているので欲しい方はコメントでご依頼ください。

工具


鯛ラバの自作で使用する工具は特殊なものは必要ありません。どの家庭にもあるだろう、あるいは100均で手に入るものを使用します。

ペンチ

細かい部品をつまむ際に使用します。

千枚通し

ヘッド部のオモリにある穴を大きくし、面取りを行うのに使用します。太めの釘でもOKです。

カッター

シリコンラバーシートからネクタイを切り出す際と、ボールペンの芯を任意の長さで切る際に使用します。

ハサミ

熱収縮チューブをカットする際やラバースカート、ゴム管を切る際に使用します。

カッターマット

ラバーシートからネクタイを切り出す際や、ラインを任意の長さで切る時には、目盛りの付いたカッターマットがあると楽です。

ライター

ボールペンの芯の部品の両端をあぶり「カエシ」を作る際に使用します。

作成手順

各パートごとの手順は前後しても問題はありません。好きなところから取り掛かっていきましょう。

ヘッド部

ヘッド部は塗装などの装飾とラインを通すチューブの設置を行います。塗装については面倒な場合はスプレー塗料などで塗ってしまっても良いかと思います。塗装と装飾については、別途ご紹介する予定ですが、今回はスプレーで軽く塗ったものを使用します。

穴の拡張とライン保護チューブの挿入

  • オモリの穴にボールペンの芯を入れ、両端が3ミリ程度飛び出る長さに切ります。ボールペンの芯はカッターの刃を当ててコロコロしてあげると簡単に切れます。

  • ボールペンの芯の片側をライターで炙りカエシを作り、反対の穴から飛び出た部分もライターで炙りカエシを作ります。

ボールペンの芯はライターで炙ると勝手にカエシが成形されます。オモリによってはボールペンの芯が入らない場合がありますので、その場合は千枚通しや釘などを入れ穴を拡張し、上記作業を行います。

ちなみにこのチューブ(ボールペンの芯)を入れなくても、フロロカーボンのリーダーを使っているのであれば、ラインが傷付くということはほとんどないかと思っています。

スカート・ネクタイ部

  • ラバーシートをカットしネクタイの様にトリミングをします。ラバーシートによってはネクタイの形に切れるよう「型紙」が付いていますが、あまりにも歩留まりが悪いので使用はおすすめしません。
  • 一端を幅1センチ、逆の端を幅5ミリ程度になるようにカットすると、一般的なストレートタイプのネクタイを作ることができます。

  • ボールペンの芯を1センチほどの長さに切り、両端をライターで軽くあぶり「カエシ」を作ります。

  • 3ミリほどにカットしたゴム管を2つ作り、1つにネクタイ、もう一つにラバースカートを通します。スカートをゴム管に通すときは、不要なラインなどで輪っかを作り、それを使って通すと簡単です。

  • ゴム管2つをボールペンの芯に通します。

【ネクタイの素材はラバーシート以外でもOK。ゴム風船やスナック菓子の袋などを使ってもちゃんと釣れるので面白いですよ。】

フック部

  • ライン(シーハンター)を約25~27センチほどの長さに切ります(慣れないうちは長めが良いです)。
  • 一端にフックを結束し、1センチほどの長さに切った熱収縮チューブを2つラインに通し、逆の端にもフックを結束します。
  • ラインとフックの結束は「内掛け結び」あるいは「外掛け結び」で行います。「内掛け結び」や「外掛け結び」が苦手、あるいは出来ないという方は環付きフックを使っても良いのですがフックが高くなるので、「内掛け結び」や「外掛け結び」に是非挑戦してみてください。2つ3つやると簡単にできるようになります。


フックとラインのおすすめの結束方法についてはこちら

  • 熱収縮チューブをフックとラインの結び目に被せ、熱をかけ結び目に密着させます。これにより結びの強度が飛躍的あがりフックも暴れ過ぎないようになります。
  • 針先が向き合い、2つのフックの高さに段差ができるようにラインを折り返します。長い方のフックのラインが3センチ以上になる位置に「8の字結び(エイトノット)」で結び瘤を作っておきます。

組み合わせ

スカート・ネクタイ部のボールペンの芯にフック部のラインを通し、最後にヘッドを通せば遊動式の鯛ラバの完成です。

ネクタイ・スカート部とフック部は、市販されている遊動タイプのヘッドと組み合わせることもできますので、替えのパーツとして暇がとれるときに量産しておくと良いかと思います。私は会社の昼休みに良く作っていたりします。大体1個作るのに15分位でできたりします(ヘッドの装飾を除く)。

今回紹介した材料まとめ

今回使用した材料について、特におすすめな物を以下にご紹介いたします。ラインに使っているシーハンター以外は色々な素材を工夫して使ってみても面白いかと思います。
梶付きオモリ

シーハンター

シリコンラバーシート

シリコンスカート

▼ジギング用のアシストフックの自作方法はこちら

▼「釣り針(フック)」の選び方はこちらも参考にしてみてください

釣りに行けない時には鯛ラバを作ってみませんか?

天候不良などで釣りに行けない日は、釣り具の手入れや自作をするのが一番楽しく過ごせる方法だと思います。自作の釣具で魚が釣れると釣りへの理解がグッと深まり、自分の釣りの世界が大きく広がった感動を得られることは間違いありません。感動の一匹を釣ることができる鯛ラバの自作に是非チャレンジしてみてくださいね!






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