【キャンプギア】プリムスのオンジャ(ONJA)は見た目通り素晴らしかった

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「キノコ派かタケノコ派か?」を問われると、「タケノコを食べながらキノコを応援する派」と答えるダイビング捻挫です。こんにちは。
キャンプ道具の選択で悩むことの1つといえば「燃料」。「ガス」か「ガソリン」か悩むわけですが、私は小さい子がいる中で液体燃料は扱いたくないなという思いから(こぼすので)、ランタンやバーナーは今のところガスに統一しています。
今回は私と同じようなガス燃料ユーザーに超おすすめのツインバーナー『オンジャ(ONJA)』についてご紹介いたします。

オンジャとは

つい・・・ステッカーチューンを施してしまいました

「オンジャ(ONJA)」とは、130年近い歴史を持つスウェーデンの燃焼器具メーカー「PRIMUS(プリムス)」が製造するアウトドア用ツーバーナー。かつて1970~80年代にスウェーデンなどヨーロッパを中心に発売されていた「プリムス2222」の設計思想と基本構造を継承しつつ、より進化を果たした製品として生み出されました。発売当初は海外でのみの発売であったため、日本では並行輸入品しか購入できませんでしたが、海外での人気を受け、岩谷産業との合弁会社「イワタニプリムス」での取り扱いも始まっています。

スペック

オンジャの製品スペックは以下の通り。

出力4.1kW/3500kcal/h×2(500Tガス使用時)
ガス消費量292g/h×2(IP-500ガス使用時)
ゴトクサイズ410×140㎜
収納サイズ43.0×14.0×30.0㎝
本体重量3.0kg(ウッドボード+490g)

※オーク材ウッドボード付属
※ガスカートリッジ別売(OD缶)

製品特徴

筐体の収納展開


収納時の筐体サイズは「43.0×14.0×30.0㎝」ですが、X字型に展開することで使用状態になり、サイズはおおよそ「43.0×26.5×26.0㎝」。背が高い分その他の平置きのワンバーナーなどに比べ、設置に必要となる床面積は少なく、テーブルなどで使用しても邪魔に感じることは少ないです。バーナースタンドが不要になることで荷物が減るのは大変ありがたいですね。

燃焼部周辺


家庭用のガスコンロの出力はおおよそ最大4,000kcalとなっているのですが、オンジャの出力3,500kcalは家庭用に迫る(ものによっては超える)値です。「プリムス2243バーナー」と似た形状の燃焼部を持っており、アウトドア向けのワンバーナーやツーバーナーが2,500kcal前後の出力の物が多い中、オンジャの出力はトップレベルと言えるでしょう。

X字型に展開した筐体上部はゴトク周辺のウインドスクリーンの役割を果たします。風がゴトクに直に当たらないよう角度付けられて展開するため、高さ以上の防風効果を発揮してくれます。

燃料部周辺


燃料であるガス缶は本体下部からねじ込みます。ガス缶を付けたまま収納形状にすることも可能。そのまま保管するのは危険ですが、ちょっとした移動の際には重宝します。ちなみに本体を逆さまにしてガス缶を取り付けるのは厳禁ですので注意しなければなりません。

 様々なキャンプギアにも合うデザイン


白と黒を基調としたデザインは、どことなくクラシカルな雰囲気を醸しつつも、モダンな形状となっており、様々なデザインのキャンプファニチャーと組み合わせても違和感はありません。

使用感

準備編

車に積みやすい

薄くコンパクトな形状は、キャンプ道具を車に積んでいく時にできるちょっとした隙間に滑り込ませることができ、また、軽いために何かの上にも気兼ねなく重ねることができます。耐荷重はそんなに高くないため、上には重量物は置かない方が良いでしょう。

車から会場までの運搬が楽


とにかく持ち運びが非常に楽。標準装備のショルダーベルトと持ち運び易い形状が相まって、数値以上に軽く感じます。車から設置場所までに距離がある場合は非常に助かりますし、両手を開けることができるので、なんならもう一つ何か荷物を持って行くことができたりもし設営も手際よく行えます。設営が楽になると、気兼ねなく積極的に使っていく気持ちに繋がるのですが、これはアウトドア用品にとって非常に重要な事かもしれませんね。

現場編

火力はバッチリ!



実際に気温12度前後の中で、野外用の小さなケトルを使ってみると、あっという間に湯を沸かすことができました。家庭用コンロに比べ遜色ない火力は、炭火がやや苦手な炒め物などを速やかに、且つ美味しく調理することができます。フライパンでの焼きそばから、スキレットでアヒージョなど、炭火の雰囲気を纏う必要があまりない料理、スイーツなどはオンジャに任せたいところ。特に朝食の準備の楽さには感動すら覚えます。いつものキャンプのメニューに気の利いた一品を追加するのも気軽にできますよ!

ゴトクの安定性は十分



ゴトクの大きさは約「41.0×14.0㎝」。14センチの幅に若干の不安を覚えるところですが、実際に10インチのスキレットや、ダッチオーブンを置いても不安を感じさせない安定性を見せてくれました。ゴトクに付いているすべり止めの小さな凹凸もしっかりと仕事をしてくれています。ダッチオーブンに予熱をかけたり、温め直すのにもピッタリです。

気になった点

実際に使用していると気になる点もいくつかあることがわかりました。オンジャ自体の評価を下げるほどの事ではありませんので、工夫でカバーするのも面白いでしょう。

ベルトの穴がゆるい


収納時のウッドボードを固定するために、ベルトに穴が空いています。完全収納する際には問題ないのですが、肩掛けで持ち運ぶときには若干収まりが悪くなる事があり、肩から降ろす際には外れてボードが落ちかけることも。穴を小さなハトメなどで加工すると良くなるかもです。

着火装置が無い


ガス缶を着けたまま折りたたみ収納する事が出来てしまうため、保管時の安全性や諸々を考えあえて着火装置をつけていないようにも思えます。そう考えればわりと納得できるのですが、ライターなど着火の為の道具が必須なのは要注意。チャッカマンホルダー的なものをつけておくと忘れたり無くしたりすることを減らせそうです。

ゴトクが外せない


ゴトクは本体にビス止めされているので道具無しでは取り外す事ができず、キャンプ場などの現地ではゴトクやバーナー周辺の清掃がやりにくいです。専用の清掃器具などを作ってみようかなと。

 ツーバーナーの完成形『オンジャ』

キャンプギアで手を出しにくい物の1つがツーバーナーではないでしょうか?その原因はツーバーナーの大きさにあると思います。我が家もワンバーナーと焚き火台で十分と思っていました。
コンパクトでありながら、高い性能を持ったオンジャは、実際に使ってみると色々な料理を作ってみたいと思えるギアでした。単品になりがちなキャンプの献立が大きく変わることになることは間違いなく、また手際よく料理が作れることにより、調理以外に時間がとれるようになるので、より野外生活を楽しむことができるかと思います。
ツーバーナーでお悩みの方は是非オンジャを検討してみてはいかがでしょうか?






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