アウトドア用品の『外袋』って大きさがストイックなものが多いですよね?どうもこんにちは。ダイビング捻挫です。
本格的なアウトドア用品であればあるほど、その傾向は強くなります。『コンパクトに収まること』が大事な性能の1つであるので、当然ではあるのですが、仕舞いにくさから気軽に使う事を躊躇してしまう方も少ないないわけです。
今回は、アウトドア用品の中でも仕舞い難さでは上位に入る『テント』について、たたみ方をご紹介いたします。
テントはたたみにくい?
テントがたたみにくいと感じる方はわりと多いようで、キャンプ場などで撤収風景を眺めていると、苦労しながら無理やりバッグに詰め込んでいる人を見ることは少なくありません。
専用バッグには余裕があまりない
テントの中でもファミリー向けのモデルでは、専用バッグがやや大きめに作られていたりもしますが、フライシートや本体をいい加減な感じでたたむと、外袋はパンパンになるかチャックが締まらなくなったりもします。しっかりとたたむことができればコンパクトになるので悪いことではないのですが。。。
たたみにくい形状
多くの人は、物をたたむ事を折り紙や布団などで覚えていきます。そのため折り紙や布団のように上下または左右対称ではないものをたたもうとするのが苦手に感じるわけです。テントをたたむのが上手くできないのはこれが一番大きな原因だったりするのではないでしょうか。
テントなどのたたみ方のポイント
テントを綺麗にたたむのに一番最初に良いのは、新品時のたたみ方をしっかりと把握しておくのが良いのですが、なかなかそうはいかないのが現実です。そこで、以下の点に注意することで、テントはもちろん、ヘキサタープやグランドシートなど様々な物を上手にたためるようになります。
今回はみんな大好き「スノーピーク アメニティドーム」のフライシートを例にたたみ方を見ていきましょう。
たたみやすい形にする
上下左右が対称ではないことが「たたみ難さ」の原因であるならば、先ずはたたみ易い形状になるようにたたみ始めます。
手順1
最もしわになりにくい方向(作業しやすい方向)でおおよそ2折りになるようにたたみます。基本的には短辺を折るのがやり易いかと思います。
手順2
最初にたたんだ方向と垂直になるように、両方向から3つ折りにたたみます。3つ折りにすることで、めくれやズレることで乱れやすい「縁(ふち)」の部分を内側に封じ以降の作業が楽にすることができます。
手順4
先ほど折った方向と垂直になるように3つに折りたたみます。これでわりと綺麗な長方形あるいは正方形に近い形になっていると思います。この時点一度中の空気を抜くように軽く押さえておきます。
手順5
テントのバッグの幅になる方向に折りたたんで行きます。以降も基本的には、これまで通りと同じ3つ折りにしていくのが良いのですが、サイズによっては2つ折りでも構いません。
手順6
最後に中の空気を抜くように押さえてからバッグに格納します。空気を抜くときはあまり強く押さえるとフライシートが傷みますので、焦らずに。「急いでやっても丁寧にやっても大して時間は変わらない」くらいの気持ちが大切です。
注意点
フライシートやテント、タープをたたむ時には以下の点に注意しましょう。
引きずらない
フライシートやタープは表面に撥水加工が施され、内側にはシームシールの他、防水性の高い素材が使われていることが多くあります。たたむ手順は広い場所で綺麗に広げる事から始まりますが、その際には地面に引きずらないように丁寧にやりましょう。引きずることで撥水加工や防水素材が傷んでしまいます。また、今回の写真ではアスファルトの上でやっていますが、なるべくなら芝生の上でやる方が生地へのダメージが少なくおすすめです。
ごみを取り除く
キャンプ場などでたたむ際には、小石や小枝などを巻き込み易くなります。小石や小枝は、空気を抜こうと押さえたりする際などに生地を傷つけることがありますので、良く見て取り除くようにしてください。
上を歩かない
シワを伸ばし綺麗にたたもうとするあまり、ついついやりがちな事かもしれません。地面に小石や小枝などがある中で生地を踏むと、やはり生地がダメージを受け撥水性や防水性の低下を招いてしまいます。綺麗に広げる作業は2人かかりでやりましょう。
フレームパイプをたたむ時の注意
フライシートやテントテント本体、タープ以外のパーツを片付ける時の注意点もご紹介しておきます。
テントのフレームやタープのポール内には、ショックコード(ゴム紐)が入っているものが多くあります。このポールを折りたたむ際には、必ず真ん中の「節」から外し半分にするようにしていきましょう。端にある「節」から順に外して折りたたんでいくと、フレーム中のショックコードのテンションに偏りがでてしまいゴムの寿命を短くしてしまうのです(最後のセクションのゴムの負荷が高くなる)。「半分に折りたたみ、また半分に折りたたむ」というように心がけましょう。
準備は片付けから始まっている
仕事は「段取り八分」と良く言われますが、アウトドアでの遊びにおいてもこの格言は当てはまります。テントやタープを丁寧に片付けることは、長く使い続ける上で重要なことであるのはもちろん、次に使う時の設営を段取り良く行うためにも必要なことです。また、アウトドア中~上級者になる為にも必須と言えるのではないでしょうか?アウトドアレジャーをより積極的に楽しむためにも是非、覚えておいてくださいね。
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