「麺類はご飯のおかず」という認識で生きているダイビング捻挫です。こんにちは。
「ラーメン」でも「スパゲッティ」でも「うどん」でも、常にご飯と一緒に食べたいと思っているのですが、そんな私でもご飯と一緒に食べない麺類の1つが「素麺(そうめん)」です。
麺類の食べ方は人それぞれですが、そうめんの食べ方と言えは「流しそうめん」を連想する方も多いと思います。ただ世間一般では、実際に「流しそうめん」をやったことがある人はそう多くはないようです。
という訳で、今回はみんなの憧れ?「流しそうめん」を気軽に楽しむための台を【簡単に】自作する方法についてご紹介したいと思います。
流しそうめん用の台
「流しそうめん」はその名の通り、そうめんを流す滑り台のような物が必要です。そうめんを流す台は様々なものを使って作ることができます。
竹
流しそうめんと聞くと、まず間違いなく想像するのが竹でできた台。もっとも正しいスタイルの流しそうめんを楽しむことができます。ただ、そうめんを流せる太さの竹は入手が困難で、購入を考えると結構な値段となります。また、加工も非常に難しく、竹林を持っていて、且つ加工に必要な機材と技術を持った人でなければ自作は難しいでしょう。
雨樋(あまどい)
雨水を屋根の先端で受けて流すための「雨樋(あまどい)」はホームセンターなどで購入することができます。様々な形状の物がありますが、竹を割った形に似た「半円形」のものを使うと、何も加工せずにそれなりに雰囲気を持った流しそうめんが楽しめます。ただ、竹よりは安価ですが流す距離によってはそれなりの価格になってしまいがちだったりします。
ペットボトル
最も安価に自作するならペットボトルが使えます。竹のような雰囲気を持たせるのであれば、丸い形状をした炭酸飲料のペットボトルがおすすめ(炭酸飲料は圧力を均等に分散させる丸い形状のペットボトルになります)。ただし、加工は割と難しく大量のペットボトルを加工する必要があるため、自作をするにあたっては根気が必要です。また、非常にかさばる為せっかく作っても邪魔になり使い捨てとなってしまうかもしれません。
プラダン(プラスチック段ボール)
「プラダン」とは、折り畳み通函や保管容器、養生シートなどでよく使われる段ボールのような構造を持ったプラスチックシート。ハサミで簡単に加工することができ、薄い板状であるため保管や運搬時に必要なスペースも少なくて済みます。ホームセンターなどで非常に安価に購入することができ、カラーも様々な物があります。
プラダン製「流しそうめん台」の作り方
今回ご紹介するのは「プラダン」を使った「流しそうめん台」の作り方。順調に作業を進めればおおよそ30分程度で作ることができるので、3時間もあれば材料集めから完成までこぎつけるかと思います。
材料
用意する材料は2つのみ。非常に気楽に作成をはじめることができます。
プラダン(プラスチック段ボール
サイズは色々ありますが【長さ1,820ミリ幅910ミリ】の物であれば1枚でかなりの長さの物を作成できます。竹の雰囲気に少しでも近づけたいという事であればカラーは「グリーン」がおすすめ。グリーン以外にも、イエローやクリアー、レッドやブラックなどがあります。カラーは好みで構いませんが、「そうめん」が良く見える物のが良いかも知れません。
ペットボトル
容量2リットルの物を用意します。プラダンで作ったパーツの連結に使用します。断面が丸い物、四角い物どちらでも構いませんが、置いた時の安定性を考えると四角い物がおすすめです。
使用する道具
特殊な道具・工具は不要。どこの家庭にもある物で作れます。
ハサミ
プラダンをカットする際に使用します。文房具・事務用品として使用するサイズのもので先の尖った形状のタイプが使いやすいです。
メジャー・ものさし
プラダンをカットするサイズを決めるのに使用します。30センチの長さがあれば十分です。
油性マジック
カットする場所に目印を付けるのに使用します。
カッター
ペットボトルをカットする際に使用します。ペットボトルはハサミでも切れないということはありませんが、作業性が悪く切り始めに刃を入れる際に怪我をしやすいかも知れません。
作成手順
材料と道具が用意できたら以下の手順に沿って作成を始めます。刃物を使う工程では怪我に十分気を付けてください。
手順1
プラダンをカットする幅を決めます。プラダンは一方向にリブが入っており、それに沿ってカットしていきます。幅を決める際にはリブの方向を確認しておきましょう。今回は幅910ミリのプラダンを5等分(1つあたりの幅が約180ミリ)になるようにマジックで印をつけました。
手順2
印に沿ってプラダンをカットしていきます。プラダンの断面にあるリブとリブの間にハサミの刃を片側だけ入れます。そのままハサミを開閉せずに押していくとプラダンのライナー(板上の表面)だけが簡単に切れていきます。最後まで切れたら裏返してもう一枚のライナー部を同じ要領でカットします。この切り方は2度手間に感じられますが簡単にまっすぐ切ることができるのです。
手順3
必要なパーツのカットが終わったら、各パーツを曲げるため、裏面に切れ込みを入れていきます。切れ目の数が多い方がきれいなカーブで曲げることができますが作業時間は長くなります。今回は1つのパーツの幅が約180ミリなので、端から50ミリ/40ミリ/40ミリ/50ミリとなるように裏面に切れこみを入れていきました。すべてのパーツに同じ切れ込みを入れていきます。
ハサミが立ち気味になってしまうと切らなくて良い側のライナーに穴が開いてしまったりするので、ハサミはなるべく寝かせるようにするのがコツです。
手順4
ペットボトルを幅50ミリ前後の帯状の輪っかになるようにカットしていきます。プラダンのパーツのつなぎ目1か所あたり2個使用すると安定するので、パーツの数×2個の輪っかを用意します(最初と最後の部分にも1個づつ使用するので)。必要な数の輪っかを作れば完成です。
※ペットボトルはカッターを使うと切りやすいのですが、怪我には十分に気を付けて作業をしてください。
組み立て方
組み立てには接着材やネジなどは不要です。脚立など「支え」となるものは接合部毎に1つ用意した方が良いでしょう。
本体の組み立て
手順1
プラダンを各パーツを20センチほど重なるようにします。上流になるパーツが上になるように重ねてください。また重ねる部分を20センチ以下にすると、箸があたるなどちょっとしたことで外れてしまう恐れがあるので注意してください。
手順2
重ねてできた接合部をペットボトルの輪っかを使い固定します。1つの接合部に対しペットボトルの輪っかを2個使用して固定します。
手順3
同じ要領で全ての接合部を固定したら完成です。
設営について
支えに乗せる
接続したプラダンの流しそうめん台を支えとなる物へ載せます。支えとするものは脚立やアウトドア用のフォールディングチェアなど安定性の高い物を選んでください。キャンプ場やバーベキュー場などであれば自然の傾斜がある場所を選ぶと楽ですが、平らな場所であれば支えの高さを工夫し傾斜をさせましょう。支えに乗せた際に傾くようであれば濡れタオルをたたんだものを下に敷き固定させるか、針金などを使用して安定させます。
流水の確保
近くに水道などがあり、きれいなホースがあれば問題無いのですが、水道が近くに無い場合は、水用のポリタンクやペットボトルに入れた水でも大丈夫です。水汲み要員が確保できれば、そうめんをゆで終わった鍋に水を沢山入れておき、そうめんを流す際に都度コップなどで水を流すという運用でもなんとかなります。
プラスチック段ボール
プラダンは長めの長方形の物を用意するのが効率的です。建材のあるホームセンターには大抵置いてあります。
流しそうめんおすすめ品
流しそうめんをより楽しくするものをいくつかご紹介いたします。
三輪素麺 みわのにじ
いつもの白いそうめんに色付きの物を混ぜて流すだけでも大いに盛り上がります。なんだかアタリが入っているような気分です。
食べるラー油
ブームはひと段落した「食べるラー油」ですが、そうめんの薬味としては定番としても良いのではないかと思います。
豆乳坦々スープベース
豆乳坦々スープベースをつけ汁にしたそうめんもおすすめ。食べるラー油との組み合わせは反則レベルのおいしさです。
流した汗とそうめんは裏切らない!
伝統?的なスタイルの竹にこだわらなければ気軽に楽しむことができる流しそうめん。プラダンでの自作は特に簡単なので、子供の夏休みの工作にもピッタリです。一度作ってしまえば何回でも使えるのでおすすめ。是非皆さんもチャレンジしてみてくださいね。
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